学校に行きたくない朝

朝、子どもが布団から出てこない。

「また学校に行きたくないのかな」と、胸がギュッとする、そんな経験はありませんか?

わが家の長女は、周りを良くみていて空気を敏感に察知する方で、感受性も強く、それゆえに学校生活の中でも時々「心が疲れる」ことがあります。

今日は、そんな娘とのやりとりから、親としてどう寄り添っていくかを考えた日の記録です。

朝、起きてこない娘、予感は当たった

朝、娘がなかなか起きてこない。

制服に着替える時間なのに、部屋をのぞいてみたら布団から出てこず、顔も見せない。

ああ、またかなぁ‥と、ふと嫌な予感がよぎった。

そして、それはやっぱり当たっていた。

大体「学校に行きたくない」と感じているときは、こんな風に布団から出てこない。

その姿を見て、「ああ、今日はそういう日か」と理解するようになった。

前日には「楽しい」と言っていたのに‥

前の日には、「学校、まあ楽しいよ」って言っていた。

だから、若干戸惑いもあった。

少しだけ話を聞いてみると、一筋の涙と共に出てきたのは、

「やっぱり、第一志望の高校に行きたかった‥」という言葉。

うん、そうだよね。

ずっとそうだろうなと分かってたよ。

なんとか自分を騙し騙ししながら、ここまで来たんだよね。

あなたなりになんとか前を向こうと

新しい環境に飛び込んで頑張ってきたこと、ちゃんと見てきたよ。

まだまだ切り替えているようで、本心からの切り替えは簡単ではないよね。

それほど思い入れが強かったんだから無理もないよ。

よく頑張ってるよ、ほんと。

SNSが見せてしまう「別の世界」

今の時代、SNSを開けばいろんな学校の雰囲気が見えてしまう。

制服の可愛さや、友達との楽しそうな投稿、自由な空気感。

そんなのを目にしたら、

比べてしまうのも無理はないなと思います。

実は、私もHSP気質で人の気持ちに敏感なタイプ。

娘が見せるちょっとした変化や言葉から、本人のしんどさがじんわり伝わってくるのです。

受験で受けた傷はかなり深かっただけに、ふとしたきっかけで傷がうずいたりするのもよく分かる。

なかなか悩ましいな。。

受験が終わってからも、いろんな「もしも」が浮かんでくる

受験が終わってからも、ふと考えてしまう。

「やっぱり、入れる確率が高い学校を第一志望にした方がよかったのかな」

「もう一度英検を受けさせてあげていたら結果は変わってたのかな」

「お金のこと、もっとしっかり考えておいたらよかったな」とか、

色々なことが頭に浮かぶ。

考えたって何かが変わるわけではないのに。

私は昔から、つい考え過ぎてしまうところがあって。

ひとつの出来事に対して、何通りもの「こうすればよかったかも」を想像してしまう。

娘の選んだ道、私の選んだサポートの形

それを、もう一度なぞるように思い返してしまうのは、

やっぱりそれだけ、娘のことを真剣に思っていたからなんだと思う。

親としてかけた言葉

この日は、娘の気持ちを受け止めるだけではなくて、

少しだけ現実的な話もしました。

「高校生になったんだから、気が向かないから行きたくないとかもうそろそろやめよう」

「やらないといけないことはあるんだから、ちょっとずつ気が乗らないことも、淡々とこなせるようになろう」

これからの人生で“しんどくても踏ん張らないといけない時”があることも、少しずつ伝えていきたい。

「気持ちが乗らない日でも、目の前のことをただひたすら淡々とこなす」ってことは、

結構大事な気がする。

正解はない。けど、寄り添う気持ちは忘れずにいたい。

どんな対応をしたらいいのか、何が正解なのかは分からないけど、

娘の気持ちに寄り添いつつも、これからの時代を強くしなやかに生きていけるように、サポートしていきたいと思う。

きっとまた、「学校行きたくない朝」は突然やってくると思う。

だけど、その度に話を聞いて、時には現実を伝えながら、

少しずつでも“自分と向き合える力”が育っていくといいな。

親として「毎日休まず行ってほしい」っていう気持ちも、もちろんある。

感じる力が強い子は、しんどい時も人より多いかもしれないけど、

娘が「しんどいときの自分」を自分で受け入れられるようになって、

心のバランスを取りながら少しずつ前に進んでいけるように応援していきたい。

同じような気持ちを抱えている方へ

「学校に行きたくない」と言われた朝、

みなさんはどう声をかけていますか?

正解のない毎日の中で、迷いながらも子どもと向き合っている方がいたら、

ぜひあなたの経験も聞かせてもらえたら嬉しいです。

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